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おすすめ書籍紹介

今月のおすすめ書籍を紹介します。

「奇跡のリンゴ」

本書の題名「奇跡のリンゴ」は正に奇跡のリンゴでありNHK「プロフェショナル仕事の流儀」の番組で放送されたそうです。残念な事に私は観ていませんが、この本を読んで見るとすごい人がいるんだと、思わずうなってしまいました。
自分の仕事に対するこだわり、またリンゴも生き物です。そのリンゴの木に対する愛情、本の表紙の写真を見ると大変失礼な言い方ですが、とても絶対不可能と言われるリンゴの無農薬栽培を成し遂げた男に見えない何ともいえない農家の心優しい親父風ですがこの人のどこにそのパワーがあるのか、と思える優しい風貌、現代農業は深く農薬に依存しています。農薬を使わずに栽培されている農産品は極めて少数派である。元々農作物は農薬を使わず栽培されていたが、現在の農産物は農薬が使われてから品種改良された品種で農薬を使うことを前提に改良された作物である。元々の野生のリンゴと現代のリンゴとはまるで別物、甘く大きな果物に改良され、その分害虫や病気に弱い作物になってしまった。このリンゴ栽培を無農薬で栽培しようと実際に挑戦する事は通常は常識外なので過去の経験知識があれば有るほど初めから考えない。そもそも新たな挑戦には、その過去の経験、知識が足かせになりほとんどの人は考えついても諦めてしまいますが、この人は本気でリンゴの無農薬化事を考え実行した。最初は対処療法として農薬がわり無害な酢等の散布や殺虫剤でなく人海戦術での害虫取り等試行錯誤を繰り返したがなかなかうまくいかず家族まで引き込んでしまい申し訳ないと、とうとう自殺しようとして分け入った岩木山の麓で偶然見た健康な天然のドングリを見てドングリの木の根本の土と畑の土の違いに気が付き、害虫や病気との闘いから、地中の根の重大性に気づき農作業もリンゴ畑にトラクター等の作業車も使わない近所の畑の所有者からの苦情を言われても畑の雑草も刈らない等の涙ぐましい努力の結果おいしいリンゴを作る事がとうとう出来ました。その間8年間リンゴ農家がリンゴを収穫出来ないので正に貧乏のどん底にあえぎながら家族に支えながらとうとうやり遂げたのです。その収穫したリンゴは日が経過しても腐らず枯れていくそうです。畑を自然界に近づけるほど害虫や病気も数年経過する事でバランスが取れていき、結果的には減っていったそうです。最後に表装の裏の文章を転載します。
「リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。周りの自然の中で生かされている生き物なわけだ。人間もそうなんだよ。 人間はそのことを忘れてしまって、自分一人で生きていると思っている。」
木村さんの壮絶な無農薬リンゴの栽培に挑戦し成功した記録を是非読んでみてください。正に感動ものです。

題 名奇跡のリンゴ
出版社  幻冬舎
定 価  1300円(税抜き)

「日本でいちばん大切にしたい会社」

著者は法政大学大学院教授の坂本光司先生です。
先生のモットーは「現場で中小企業研究や、がんばる中小企業の支援をする」と書いているとおり、企業の現場を訪問して、著者自身の取材に基づき書かれた本で研究室の中の机の上だけで書かれた本では有りません。この本に紹介された企業は取材した企業のほんの一部ですが、先生の取材を通して企業の業績が上がらない最大原因は外でなく内部の問題と実感したと書いております。また先生は会社経営とは「5人に対する使命と責任」を果たすための活動として具体的に揚げております。これは順番も大事だそうです。まず一番目「社員とその家族を幸せにする」、二番目「外注先・下請け企業の社員を幸せにする」、三番目「顧客を幸せにする」、四番目「地域社会を幸せにし、活性化させる」、五番目「株主出資者の幸せ」だそうです。順番にご注意下さい。ごく普通に考えると私は顧客満足度が一番最初ではないかと思いましたが、著書を読んでみると、なるほど理に叶っていると納得出来ました。世の中全体の景気や政治を嘆くより、まず自分で今日から出来る事を着実にやる事の重要性を学びました。また中小企業が地域社会の中で地域の雇用、市民生活のいろいろな場面で活躍するライフラインとしての役割等々ものすごく重要な役割を担っているんだなあと認識させて頂きました。けっして社長やその家族だけの為の存在では無いんだ、だから社会での存在意義が上がれば上がるほど結果として業績向上や長期継続企業となれるんだなあ~と感じた次第です。また掲載されている企業の経営者の皆さんの考えや活動を読んでみて全国には有名では無いけれどこんな素晴らしい企業が存在していることに感銘感動し、思わず涙を流しながら読ませていただきました。私も経営者の端くれとして少しでも近づけるよう精進しなければと改めて気づかせてくれた一冊でした。

「日本でいちばん大切にしたい会社」坂本光司著(法政大学大学院教授)
あさ出版(定価:1400円+税)

「涙の数だけ大きくなれる!」

著者である木下晴弘氏は銀行退職後に大手進学塾の専任講師になり、多くの生徒からの絶大なる支持をうけ、超難関校への合格に導く。「感動が人を動かす!」をモットーに、学力だけでなく人間力を伸ばす指導は保護者からも絶大な支持を受けているようです。ページ数は200ページ弱で文字数は多く有りませんので一気に読める量ですが、内容は非常に心に響くお話で思わず涙があふれてきます。
アフガニスタンの戦渦の中での貧しい生活、生命の危険等のある状態でも子供達が望んでいるのは「学校へ行って友達と勉強したい!」である、という話。仕事が長続きしない女性がたどり着いたレジ打ちの仕事を、子供の頃唯一続いたピアノの練習を思い出して、レジをピアノに見立てて仕事をしていく内、レジからお客様の様子がよく見える様になり、お客様とのコミュニケーションを取れる様になり、仕事をする悦びを初めて味わう事ができた話。アメリカのあるデパートの社訓「お客様が喜ぶ事をしよう」で店員さんの行動でのお客様の感動の話、等々です。
また、P98の「人間はライバルなどを意識する前に、仲間や周りの人間に対する感謝の気持ちを持ったほうが、もっと大きな力を発揮すると思ったのです」。P170「何か自分に都合の悪い事が起こった時、それを失敗と定義せずにこの出来事から何に気づけばいいのだろう」「人間とは、みんなで生き、ともに成長し、ともに助け合いほかの人の役に立ち、そしてそれがうれしくて、生きていてよかったと感じる生き物だ」等、多くの心を揺さぶる文章が詰まっています。仕事に疲れたり、ストレスを感じた時に何度読み返しても感動する書籍です。

「涙の数だけ大きくなれる!」木下晴弘著 フォレスト出版 (定価 本体1300円+税)